リタッチとフルカラー

 

美容室で髪の毛を染めようと思うときに、リタッチとフルカラーの違いは何だろうと思ったことはありませんか？
リタッチとフルカラーは、どちらも髪を染めることです。ただし、染める範囲が大きく違うのです。

 

リタッチは、染める範囲が狭く、多くの場合で根元の伸びてきた毛だけを染めます。これに対して、フルカラーは、髪の毛全体を染めることを言います。

 

染める範囲が違うということは、必要とする人が違うはずです。しかし、リタッチとフルカラーの違いがあまりよくわからないという人も少なくありません。

 

そこで今回は、リタッチとフルカラーの違いをわかりやすく説明したいと思います。また、どのようにリタッチを取り入れることが良いのかも紹介しましょう。

 

リタッチは

リタッチは、伸びた部分の髪の毛を染め直すことを言います。
伸びた部分だけを染めることができるため、根元と毛先のカラーの差が気になるときに、おすすめのメニューです。

 

毛先の髪色は変わらず、また毛先にダメージを与えることなく、伸びてきた根元の髪の毛だけを染めるため、今の髪色を保ちたいという人が選ぶと良いでしょう。

 

メリットとデメリット

美容室でリタッチを選ぶメリットは、
* 伸びてきた髪の毛だけを染めることができる
* フルカラーより費用が役い
* 施術時間が短い
などが挙げられます。

 

一方で、デメリットは、髪の毛全体を染めるわけではないので、根元と毛先で色が違うように見えてしまうときがあることです。また、先に染めた毛先のほうが色落ちしている場合には、全体を同じ色味にすることができないことがあります。

 

ただし、伸びてきた髪の毛だけを染めるため、ロングヘアの人でも施術に時間が掛からなかったり、毛先を傷めることなくカラーを入れられるため、美容室でリタッチを選ぶメリットは大きいでしょう。

 

髪の毛の伸びた部分だけリタッチで染めることで不自然にならないかなど、施術の前に美容室のスタッフに相談することがおすすめです。

 

フルカラーは

フルカラーでは、髪の毛全体を染めます。多くの人は、ヘアカラーというと、フルカラーのことをイメージするのではないでしょうか。
同じ色を髪の全体に等しく入れるため、部分によって色味に差がでることがあまりないことが特徴です。

 

また、ブリーチなどと組み合わせて染めることで、取り入れる色を自在に決めることができます。ただし、ヘアカラーによる髪の毛の傷みも全体に広がってしまう場合があります。

 

メリットとデメリット

フルカラーのメリットは
* 髪の毛全体を等しく染めることができる
* 色味にバラつきがない
などが挙げられます。

 

ただしフルカラーにもデメリットがあり
* 髪の長さによって費用が高くなる
* 繰り返すと髪全体が傷んでしまう
などの場合があり、髪全体の状態を鑑みて、メニューを選ぶ必要があります。

 

ただし、髪全体の色を変えることができるので、大きくイメージを変えたい場合などには適した方法でしょう。

 

注意したいのは、フルカラーの場合は、髪の毛の一部分だけを染めるのではなく、全体を染めることです。このため、メリットもデメリットも髪全体に広がると考えましょう。

 

髪全体がフルカラーのダメージに耐えられるのかなど、自分の髪の毛の状態を美容室のスタッフにチェックしてもらってから施術を行ったり、必要なトリートメントなどのケアを取り入れながら施術を行うことで、ダメージを最小限に抑えることができます。

 

リタッチのベストなタイミングは

では、リタッチはどのタイミングで行うことがベストなのでしょうか。
リタッチをするタイミングは2カ月程度に一度がベストなタイミングだと言われています。

 

リタッチのタイミングは、髪の毛が伸びるスピードに合わせて考えるとわかりやすいです。髪の毛は一般的に1カ月で1㎝から1.5㎝伸びると言われています。

 

白髪染めは、髪の毛が伸びるスピードに合わせて、根元の色をリタッチすることで、不自然さを避けることができます。

 

ただし、髪の毛が伸びるスピードは人によって違いますから、これより遅かったり早かったりすることがあっても、おかしなことではありません。自分が気になることがあれば、美容室のスタッフに相談してみましょう。

 

不自然さを避ける

リタッチで髪の毛を染めるときは、根元が2㎝から3㎝程度伸びたときが良いでしょう。

 

それ以上、根元が伸びている場合には、不自然になりやすいことが多く、フルカラーを選んだり、それ以上伸びないうちにリタッチをすると、不自然になることを避けることができます。

 

交互に行う

リタッチとフルカラーは、
* 根元がどの程度伸びているか
* 色味を変えたくないと思っているか
* 毛先の傷み
* ロングヘアの場合は施術時間や予算
などを踏まえて、自分に合ったものを選ぶことがベストです。

 

美容室のスタッフに相談して決めることもおすすめの方法です。美容室のスタッフは、自分では気付かない髪の毛の傷みに気付いていたり、流行に敏感でもあります。

 

このため、何を取り入れることが最も良いかをアドバイスしてくれるのです。
リタッチとフルカラーは、交互に行うこともおすすめの方法の一つです。

 

一度フルカラーをして根元が伸びてきたら、リタッチを行い、3回に1回程度フルカラーをすると、髪全体の傷みを避けることができるのです。

 

リタッチを行っているため、根元と全体の色味に差を感じることもありません。
髪の毛の傷みが気になる場合は、リタッチとフルカラーを交互に行うことで、ケアをしながら、髪質を保つことができます。

 

まとめ

ここまで、美容室でのリタッチとフルカラーの違いなどについてお話ししました。

 

リタッチは根元だけを染めることができるため、髪の毛の傷みや費用を抑えることができます。ただし、髪全体の色味とわずかに差が出てしまう場合もあります。

 

それぞれの違いがわかっても、リタッチとフルカラーのどちらを選べば良いか、自分の髪の状態にどちらが良いかなど、リタッチとフルカラーのメニューで迷う人も多いのではないでしょうか？

 

そのようなときは美容室のスタッフに相談して、自分の髪に最も良い方法のアドバイスをもらって、メニューを選ぶと良いでしょう。
髪の毛が伸びるスピードなどは、人によって違いますから、自分に合ったものを取り入れるようにしましょう。